予想外の防災工事の顛末(その4)

社長のお怒りが落ち着いてきた時、
本題である防災の件をおもむろに切り出した・・

私:「実は、まだあるんですよ・・・」
社:「何がや!?」
私:「ものすごい言いづらいんですが・・・」

私:「千里の工事なんですが、足が出るんですよ。」
私:「ちょっと防災工事で読み以上の金額がかかることがわかりまして。それが分ったのが
   丁度1週間前で、それまでの間、何とか金額が圧縮できないか工事担当の会社さんと
   相談を重ねていたんです。」
私:「その金額がですね、これなんです。」
と、約200万円の見積もりを社長に見せた。

社長はじっと黙ったまま、私の話を聞いている。

私:「壁をいくつか作るので、スプリンクラーの移設とか増設があるんです。」
私:「私らも当初の読みを間違えていまして、2,30万円ぐらいだろうと思っていたんですが、
   200万と言う金額が出ましてビックリしたんです。で、何とか圧縮を試みているんです。」
私:「例えば、スプリンクラーの位置変更の数を減らしたりであるとか、工程数を削減したり
   とかで頑張っているんですが、でも170、180万ぐらいにしかなりそうに無いんです。」

一通り説明したあと、社長の口が開いた。

社:「・・・、これ、防災工事って当初いくらで稟議出したんや?」
私:「いや、いるのかどうか判らなかったので、稟議には含めなかったんです。」
社:「え? 何!? 入れてへんってどういうことやねん!オマエ!!!!」
社:「いるかどうか分らんってどういうことや!?
   壁作ったらスプリンクラー増設せなあかんことぐらいわかるやろ!!!」
社:「そんなことも知らんのか!!」

こっからスゴイ。
社:「アホか、オマエ!」等など、お叱りが延々と続く・・・
何か相当言われていたんですが、あまり記憶に残っていない。
ただ、すみませんという気持ちで一杯。
社長の目を見て、ハイ、ハイ、とうなずく。
時折、上司の中元代理が助け舟を出してくれてフォローしてくれるのがうれしかった。

社:「最初から入れてへんって・・・どういうことやねん、ホンマに・・・・。
   あんな、工事というものは後で金額が上がるというのは、よくあることなんや。
   だから、20万でも30万でもかかると思ったんやったら、最初からその金額だけでも
   入れとかんかい!!」

・・そんなこんなで、少し落ち着いてきた。
社:「入れていないって、それは、初歩的なミスやで。」
社:「わかったわ。もう、同じミス絶対すんなや。分ったか!!
上・私:「・・・ハイ、もうしません。申し訳ございませんでした。」
社:「圧縮できるだけ圧縮して、追加で稟議出せよ!」
上・私:「はい。分りました。申し訳ありませんでした。」

なんとか収まった。と思いましたが、ここは一気に膿を出しておこうと思い話を続けた。
私:「実は、まだあるんです・・・」
社:「まだ!? 今度は何やねん!」
私:「はい。これも工事前日になって分かったんですが、警備のセンサーの取り外しや
   交換で費用が発生するんです。今回、入り口を変更したり、裏口を新規に設けたりする
   ので、センサー工事が必要なんです。」
社:「なんぼや?」
私:「はっきりしたことは月曜日にならないと分からないんですが、ざっと10万。」
社:「あんな、何度も言うけどな、こういうことは何度も何度も確認して確認して慎重に進める
   んや。今回のこれは社内のことやけど、お客様の家を工事するときはそうするやろ?」
社:「これも必要やし、ええわ。でももう二度とすんなよ!!」
上・私:「わかりました。すみませんでした。」と頭を下げる。

さらに気になっていることを話す。
上:「今回、工事を圧縮して浮いたお金でプロジェクターを買おうと思っていたんですが、
   この浮いたお金をプロジェクターじゃなくて、全て防災に回すことも考えたんです。
   そうした方が、経費も安くつくので・・・」
社:「プロジェクターってなんぼや?」
私:「ざっと50万です。」
社:「・・・・・(しばらく黙って)、ええやん、やろう。」
ということで、経費増でもプロジェクターはOK出た。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・ ふー ・・・ 許してくれた ・・・・
なんとか収まった。

早速、千里の店長に連絡。
電話に出たのは事務員さん。

いきなり、
事:「お金どうなったんですか?」
私:「うん、なんとかなったわ。」
事:「うそー!おめでとうございます!!」
お店でも、どうなるか不安だったみたい。
私:「ありがとう。で、店長います?」

店:「ありがとうございますっ!」
私:「いえいえ、かなり怒られたんですけど、最終的にはなんとか収まりました」
店:「いやーありがとう、ありがとう。」
私:「プロジェクターも削らなくて良くなりました。」
店:「うそー!? どうやって話したらそうなるねん。すごいな。」
私:「いえいえ、もうしばらくはこんなんは勘弁してください」

・・・・・

ということで、なんとか収まりました。
今回の件については、大変良い勉強になりました。高い授業料ですが。
そして、上司の中元代理にも助けていただいて、大変感謝しております。
助け舟なかったら、その場の雰囲気がもっと険悪になって、
多分許してもらえなかったと思います。

でも追加稟議がいるので、そのときまた波風立つかもしれません。

でも、でも、ホッと一息。


※後日談
このブログは色々な方にご覧いただいていまして、
今回の工事をしていただく、ティオンさんもその一人です。
ご覧いただいたティオンの島本社長から先日連絡ありまして、
島:「何か協力できることは協力したいので、もうちょっと値引きましょうか?」
という、思いがけない暖かいお言葉をいただきました。

たくさんの応援やご協力いただいて、形になっていくんやなぁとしみじみ感じました。

この記事へのコメント

2005年07月25日 14:27
「谷係長って スゴイ!!」ですね~
2005年07月25日 16:26
上司の中元代理にはかないません。

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